倒産手続選択も経営判断

民事再生、会社更生、破産、私的整理、ADR。。。。

いわゆる倒産手続にも様々種類があります。
精通した法律家、公認会計士に相談しよう、それはもちろん大事です。

しかし、この手続選択は、これがベスト!これ以外ない!、ということはなく、それぞれ、メリットデメリットがあるもので、価値観によって選択肢は変わってきます。

倒産手続選択はビジネスジャッジであり、法的判断ではないのです。

例えばですが、(状況によってメリットデメリットが反対になることもあります)
    • 円滑な事業継続を優先すれば私的整理がいいが、債権カット率が落ちてしまう
    • 民事再生だと取引先も巻き込んでしまうが、身軽になり、事業にとっては一番よい可能性もある
    • 社長の年齢を考えれば破産として清算した方がいいが、従業員が路頭に迷ってしまう
    • 資金繰りが持てば私的整理で時間をかけてもよいが、民事再生ならスピード感のある事業譲渡が可能医
    • スポンサーが今の代表者は新会社にいらない、となれば、社長の個人生活が行き詰まってしまう
などなど、あちらを立てればこちらが立たず、の場合もありますし、資金繰りを持たせられるかどうかでも選択の幅は違ってきます。

何を一番に考えますか。
自身のプライドか、従業員の生活か、取引先への迷惑か、銀行への弁済か、事業の継続か。

きちんとした専門家は、経営者が納得感のある選択ができるよう、様々な選択肢を経営者といっしょに考えます。

難しい用語や、法的考え方、特殊な資金繰りに戸惑うことも多いでしょう。
右腕となる専門家と出会えますように。