私的整理と法的整理

私的整理と法的整理の大きな違い
  1. 法的整理は取引債権者を巻き込むが、私的整理は原則金融機関のみ
  2. 法的整理は多数決原理であるが、私的整理は全員賛成
どちらも一長一短あるものです。

私的整理しか経験のないプロが法的整理で迷うのが、取引債権者も巻き込んでしまうことでしょう。

「取引債権者を引っかけておいて事業継続できるのか」
「どうやって多額の債権をかかえた仕入先に継続的な取引をお願いするのか」
「保証金を求められたらどうするか。資金は持つのか」
「法的整理は事業価値が棄損しやすいので、私的整理の方が良い」

などなど様々な意見があろうかと思います。

引っかけた債権者に今後の支払条件等でどのようなお願いをするのか、どう説明するのか。
それは法律には書いていません。

都会と地方でも異なります。業種によっても異なります。マインドや経験が異なりますから。

債権者の顔ぶれをみて、どう臨機応変に対応するか、逆に杓子定規に対応するか、プロの腕の見せ所です。

その判断のためには、資金繰りの予測が必要不可欠です。
きちんとした資金繰り計画を立てられる人を右腕にしましょう。